ノガモ狩りのブログ

ひとりの読者を振り向けさえすれば,目的は果たされたことになる.

『論理哲学論考』を読んで 1

ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ. (2002). 論理哲学論考. 野矢茂樹 (訳), 東京: 岩波書店.

まずは上に上げた,ウィトゲンシュタイン前期の本から読んでみようと思う.

さっそく響いたセンテンスがあったので,いくつか抜粋.

おそらく本書は,ここに表されている思想ーなしそれに類似した思想ーをすでに自ら考えたことのある人だけに理解されるだろう.―それゆえこれは教科書ではない.―理解してくれたひとりの読者を喜ばしえたならば,目的は果たせたことになる.

(p.9)

 

本書は哲学の諸問題を扱っており,…(中略)…

それらの問題がわれわれの言語の論理に対する誤解から生じていることを示している.

…(中略)…

およそ語られうることは明確に語られうる.そして,論じえないことについては,ひとは沈黙せねばならない.

(p.9)

  • 「言語の論理に対する誤解」とは?
  • 「語られうること」「論じえないこと」とは?
  • 読み進めていくときのポイント

 

私の為そうとしたことが他の哲学者たちの試みとどの程度一致しているのか,私はそのようなことを判定するつもりはない.

…(中略)…

私がいっさい典拠を示さなかったのも,私の考えたことがすでに他のひとによって考えられていたのかどうかなど,私には関心がないからにほかならない.

(p.10)

  • 大学に通っていたときにこんなことを言えたらかっこよかったかも
  • ただし周りからものすごく嫌われると思うけど

 

他方,本書に表された思想が真理であることは侵しがたく決定的であると思われる.それゆえ私は,問題はその本質において最終的に解決されたと考えている.

(p.11)

  •  「思想が真理であることは侵しがたく決定的」とは何を意味するか?

 

自己紹介

  • 今年の3月までは大学に通っていて社会科学系を専攻していて,
  • 4月からは,IT関係の某企業で働くこととなりました.
  • 職場の人たちにはなかなか話しづらい(というよりも,意図的に話さないようにしようとしている)考え,思想,思いなどをここで書き溜めようと思います.
  • 業務内容など直接的な話はここではできないので,
  • 主に,本などの書き物から内容の抜粋,あるいはそのコメントをしていこうと思います.
  • 少しでもそこで働く人・同業者の人たちが,紹介する本・コメントなどを参考にこちらに振り向いてもらえれば目的が果たせたことになります.
  • (もしかしたら,同僚・同業者はタイトルの意味が分かるかも 笑)